オーバーローンとは何?

2021年11月01日

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オーバーローンとは何?住宅ローンにおけるオーバーローンのメリットとデメリット

 

不動産における「オーバーローン」とは、物件価格よりもローンの借入額が上回ることをいいます。
たとえば、家の価格が3,000万円なのに対し3,500万円の融資を受けるケースです。
ここでは「オーバーローン」がなぜ起こるのか、どんな影響を及ぼすのかなど、メリットやデメリットもあわせて解説します。

 

そもそもオーバーローンとは何?メリットとデメリットも見てみよう

「オーバーローン」のメリットは、"自己資金0でも家が買える"ことです。
住宅を購入する際、物件の価格以外に諸費用がかかります。
諸費用の内訳として、印紙税や登録免許税、不動産取得税、登記手数料、火災保険料などを現金で準備しなければなりません。
しかし準備できない場合、諸費用分も含めて融資を受けることができ、ここでオーバーローンが発生します。
購入後、ローン完済まで住み続けるならいいのですが、途中で家を手放す場合にはデメリットになることがあります。
なぜオーバーローンがデメリットになるのか、そのケースをご紹介しましょう。

 

諸費用に対して借入金利が高い場合がある
金利の安い住宅ローンとは別枠で、諸費用分には高い金利が適用されるケースがあります。
その場合、想定したよりも高い金利での返済になってしまうので注意しましょう。

 

早期に売却する場合の価格を高めに設定する必要がある
購入してやむをえずすぐに物件を売却する際、購入額より高い金額で物件を売却しないと借金が残ることになります。

 

通常のローンよりも売却しにくい
ローンで購入した物件には銀行の抵当権がついており、完済しないと抵当権抹消ができず、売却もできません。
オーバーローンは通常のローンよりも金額が多いため、完済に時間がかかり売却も遅くなるリスクがあるのです。

 

家を購入する前に知っておきたい!オーバーローンの注意点とは何?

物件の価値は住み始めると同時に下がっていきますから、このこともオーバーローンを引き起こす要因になります。
ローンの返済が厳しくなった場合、借入額が物件の価値に見合った額なら、家を手放せば借金は残りません。
しかし オーバーローンの場合、物件の価値以上の金額を借りているため、売却してもローンの残債が支払いきれず、自己破産になる可能性があります。
このようなリスクを回避するためには、購入時に頭金を入れて、物件の資産価値に見合った額のローンで抑えることが大切です。
頭金なしで購入する場合でも、しっかり返済計画を立て、余裕のある返済を心がけてください。

 

まとめ

オーバーローンについて解説しました。
住宅購入は大きな額の買い物ですから、数百万という金額に対しても小さく思える感覚に陥ることがあります。
「このくらいなら…」と安易に融資額を上乗せし、オーバーローンにならないように気を付けましょう。
また、車や家具などを住宅ローンの金額に組み込むことは違法ですが、あえて住宅購入以外の利用を目的としてオーバーローンを組ませる悪質な業者も存在するので注意が必要です。


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