ディンプルキーとは、多くの住宅に採用されている鍵の1つです。
防犯性に優れている高性能な鍵ですが、費用面などを心配して工事を依頼できずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回はディンプルキーのメリットとデメリット、合鍵の作成方法と費用相場について解説していきます。
ドアに設置する鍵の種類に迷っている方はぜひ参考にしてください。
ディンプルキーの特徴を一挙公開!メリットとデメリットとは
ディンプルキーの主な特徴として、防犯性の高さが挙げられます。
ディンプルキーには、鍵が開くのに欠かせないくぼみ(=ディンプル)が複数あります。
シリンダーに鍵を差し込んだ際、シリンダー内にあるピンとよばれるものがこのくぼみにぴったりとはまったときに鍵が開きます。
従来のピンシリンダーやディスクシリンダーのピンは、シリンダー内の一面、あるいは二面にわたってつけられていました。
これらの鍵はピンを捉えることが容易なため、ピッキングで簡単に開いてしまっていたのです。
一方、ディンプルキーのピンはさまざまな位置にランダムな大きさでついています。
すべてのピンを同時に合わせる必要があるため、ピッキングしづらいのが特徴です。
開けるのに時間がかかるため、空き巣対策に効果を発揮します。
しかし性能が高い分、ディンプルキーは設置コストが高くつきます。
都内でのディンプルキーの普及率は11%とまだまだ低い水準です。
ディンプルキーの合鍵を作りたい!特徴ゆえに注意したいコストとは
ピンシリンダーやディスクシリンダーと比べた場合、ディスクシリンダーの設置コストは少々高めです。
そのため、合鍵や開錠の費用も高くなってしまう点に注意しましょう。
ディスクシリンダーが300円~800円で合鍵が作れるのに対し、ピンシリンダーは1,000円前後、ディンプルキーに至っては3,000円~5,000円です。
また、鍵の種類によっては合鍵の作製に1時間、場合によってはメーカーに依頼し、作成に数週間を要することもあります。
家族分の鍵を確保するなど、必要に迫られて合鍵を作るのであれば注意が必要です。
また、ディンプルキーは防犯性を維持するために複雑な構造をしています。
そのため、お店によっては合鍵が作れないことも少なくありません。
さらに、元々合鍵が作れない特殊キーと呼ばれるディンプルキーも存在します。
設置コストや鍵にどの程度の防犯性を求めるのか、そして合鍵を作る必要があるのかどうか、ディンプルキーを設置する前に今一度確認しておくことをおすすめします。