住宅ローンの残債を減らせる任意売却とは?

2021年02月01日

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住宅ローンの支払いが難しくなってきたとき、通常の売却とは別の「任意売却」という方法があるのをご存知でしょうか。
住宅ローンの残額を全額用意できない場合、通常は債権者である金融機関は売却を認めてくれません。
しかし、話し合いをしたうえで同意を得られれば、売却することが可能なんです。
今回は、通常の売却と任意売却の違いをわかりやすく解説します。

 

通常の売却と任意売却の違いとは?わかりやすく解説します

任意売却とは、"住宅ローンを滞納している状況"もしくは"通常売却では住宅ローンを全て返済できない場合"に債権者(借入先の金融機関)同意を得て売却する方法のことです。
住宅ローンの支払いが1年間滞ると、その物件は競売にかけられます。
しかし競売になってしまうと、普通に売却するよりもはるかに安い金額になってしまうのです。
債権者としては、回収できる金額をできるかぎり増やしたいものです。
そのため、競売よりも回収できる金額が多くなる「任意売却」を認めてくれるというわけです。
通常売却との違いは、「債権者の同意がないと売却できない」という点にあります。
さらに、売却する金額は債権者が決定します。
債権者は独自のルートで不動産の査定を行い、売却金額を提示。
その売却価格で購入希望者が現れれば、任意売却が成立するというわけです。

 

もっとわかりやすく!任意売却のメリット・デメリットとは

メリット

任意売却の一番大きなメリットは、住宅ローンの残債が競売よりも少なくなることです。
任意売却は、競売に比べると市場価格に近い金額で売却することができます。
そのため残債を少なくし、その後の返済にも余裕を持つことができるでしょう。
また、競売に比べて決済が早くなることによって、遅延損害金を少なくすることができるのもポイント。
実は、住宅ローンを滞納すると、その日数分の遅延損害金が発生します。
早く決済すれば、その分遅延損害金の金額も減らすことができますよ。
その他にも以下のようなメリットが挙げられます。

●リースバックなどを利用して住み続けることができる
●売却費用から不動産仲介手数料・登記の抹消費用・管理費や積立金の清算(マンションの場合)を捻出できる
●競売のように情報が公開されず、プライバシーを守れる

 

デメリット

しかし、任意売却を選択することによるデメリットもあります。
任意売却は、競売にかけられるまでに買い手を見つける必要があります。
つまり、時間との勝負。
その短い期間で、任意売却を扱う業者を自分で探して手続きを進めていかなければなりません。
知識や経験の浅い不動産会社や、不当なお金を請求するような業者も存在する可能性があり注意が必要です。
まずは複数の業者に相談し、比較検討することをおすすめします。
また、任意売却を行った場合、個人信用情報にその記録が残ります。
通常は7年間、カードを作ったりローンを組むことはできなくなると考えておいてください。

 

まとめ

今回は、ローンの残債を効率的に減らすことができる任意売却についてご紹介しました。
便利な制度ではありますが、もちろん大きな金額が動くため慎重に行動する必要があります。
スムーズに取引できるよう、ぜひしっかりとした知識を身につけてくださいね。


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